シンブル加工(ワイヤコース)について A型シンブル

シンブル(ワイヤーコース)とは

シンブル(またはワイヤーコース)は、ワイヤーロープの端部に取り付けられる金属製の保護部品で、ループ(アイ)部分の摩耗や変形を防ぎ、荷重を均等に分散します。通常、A形は被覆なし、B形は被覆ワイヤー向け、C形は合成繊維ロープ用に設計されています。主に吊り具やシャックルと組み合わせて使用され、JIS径に合わせて選定されます。この小さな部品がワイヤーロープの寿命を延ばし、安全な吊り作業に貢献します 。

玉掛ワイヤーには通常、A型シンブルをします。

モノツールの加工ワイヤーは、通常ワイヤー径に合わせたシンブルを使用しています。シンブルのタイプは一般的なA型の湾曲したスタンダードな形状です。


ビニール(PVC)被覆ワイヤーのシンブルサイス

ビニール(PVC)被覆ワイヤーのシンブル加工時は外径サイズ(ビニール被覆を含む)に合わせたシンブルを使用します。例えば、

  • 6-8mm:8㎜用シンブル
  • 9-11mm:12㎜用シンブル
  • 12-14mm:14㎜用シンブル

を使用します。


ステンレスワイヤーロープの加工について

ステンレス製で統一されたオールステンレス仕様のステンレスワイヤーロープ加工は、耐食性や耐久性、安全性が求められる用途に最適です。特に、ステンレス製ロック管(カシメ用スリーブ)は、特殊鋼製で熱処理による高強度設計。左右両側から圧着して確実に固定する構造により優れた耐久性を実現しています。
また、ステンレスシンブル(ワイヤーコース)は、ワイヤー輪部の内側を保護し、摩耗や変形を防止。SUS304などのステンレス材を使用し、サビに強く長寿命です。
これらを組み合わせることで、全てステンレス製のワイヤーロープ加工が可能となり、海水環境や屋外使用にも対応。電食対策として異種金属との接触を避け、安全な吊り・保持性能を確保できます。


シンブルのサイズアップ※特注

シンブルに通す部材のサイズや、大型クレーンに使用するなど、掛ける部分の大きさに合わせてサイズアップをすることも可能です。
【例】26mmワイヤーに28mm用シンブルを取り付ける。
シンブルのサイズアップをご希望の場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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